ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

必見!「孔雀の舞い」中国少数民族の舞踊

◉邸主の妄言 PREVIEW◉

中国の南西部・雲南省で暮らす少数民族の「ダイ族」。彼らの伝統的な民族舞踊を遠藤智子が踊る。舞踊家で治療家でもある彼女は、2001年、ダイ族舞踊を学ぶため中国雲南省へ渡り、湯耶碧(タン・イエビ)老師に師事。同師からダイ族舞踊専修修了証を受け、2004年帰国。以後、関西を中心にダイ族舞踊の普及のためワークショップやショーイングなどに努めている。

ダイ族の舞踊で有名なのは「孔雀舞」で、神の化身とされる孔雀の形態や動作を模倣し、ダイ族固有の生活に根づいてる愛情や歓喜、生命力などを表現している。日本でも、2005年以降、数回に及び来日した中国障害者芸術団のリーダー・邰麗華(タイ・リーファ)による「孔雀舞」が紹介されたので、記憶にとどめている人も多いと思う。

アジア、特に東南アジアの民族舞踊において特長的なのは、指や腕そして腰の動きで、繊細な曲線美を自然な身のこなしで生み出すことにある。これは西洋のバレエが、どちらかと言えば畸形に近いフォルムを身体の苦痛に耐えながら作り出す動きと正反対である。だから前者はより人間の自然なカタチや「生活感」を表現できるし、後者は人間の創造力が追求する美の概念、つまりは「芸術」に近づこうとしていると言える。

幸運にも私は、遠藤智子の舞踊を私自身が演出した「銀幕遊學◉レプリカント」の舞台作品(「囚われのカンタータ」2012年、藝術中心◉カナリヤ条約)で体験することができたのだが、彼女の詩情と情感溢れる身体表現にすっかり見とれてしまった。三年もの間、ダイ族の舞踊を現地で習得したという彼女の指や腕、そして脚や腰の動きは、現地の舞踊手にも決して引けを取らないクオリティーであろう。しかしそれらのテクニックを超えて、彼女の舞踊には大陸よりも島国、叙事よりも叙情、地理よりも歴史、絵画よりも映像、そして象徴よりも印象を強く感じた。ややもすればアジアの民族舞踊を観光客の視点から紹介するプログラムが多い昨今、遠藤智子の舞踊から現代的または都市的なイメージが突出してくるのは、結局、彼女がコンテンポラリー・ダンサーとして資質を備えているからにほかならない。

(文責・佐藤香聲

◉遠藤智子 ソロ・パフォーマンス

【日   時】2012年5月26日(土) 開場:19:30 開演:20:30

【料   金】1,000円(1ドリンクつき)

【問い合わせ】06-7492-7504(15:00 – 22:00)

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