ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

針穴から覗いた大阪の写真映りにドキドキ

◉邸主の戯れ言 REVIEW◉

最近、にわかに人気を集めているピンホール・カメラ。レンズはなく針穴からの光で感光材に像を写すのである。撮影された写真は、一般のレンズカメラにような鮮やかさには欠け、少しぼやけたソフトな感じに仕上がるのが人気のヒミツだろう。

大場典子はこのピンホール・カメラの愛好家で、移り住んだ大阪をつぶさに切り取ってきた。歴史的価値のある橋や建造物、都市の風貌、町中の公園など、「都市と田舎」や「人工と自然」などアンビヴァレンツな要素を、ピンホール写真独特のソフトな画像で表現する。それは彼女が「不安定に存在すること」に美学を見出したからであり、だからこそピンホール・カメラならではの独特な描写が生きてくるのである。

大場典子 写真展示(1F)

今回の作品に、大阪の人々には有名な「アヒルちゃん」が写されている。これは大阪で開催される行政主催のイベントに登場する黄色いアヒルで、高さが11mほど、長さが9mほどもある巨大なオブジェである。大阪市内の中心部を流れる川に浮かべられる巨大アヒルは、それまで見慣れていた大都市の風景を一変させる。つまり高層ビル群や高速道路といった機能性を優先する都市の風景をアッケラカンと笑ってしまうような仕掛けを生み出すのである。ここにもアンビヴァレンツな要素、つまり「有益と無益」が潜んでいる。だからこそ彼女はかのアヒルちゃんをピンホール・カメラでしか撮らない。有益さを追求してきた大都市大阪が「不安定に存在」していることを、ピンホール・カメラで撮影された幻想的な写真の中のアヒルちゃんが教えてくれているのだろう。

(文責・佐藤香聲

大場典子 写真展(2F)

◉大場典子 ピンホール・カメラ写真展
 「Photogenic Osaka」

【日   時】2012年5月18日(金)〜30日(水)

       tea time:15:00 – 17:00

       bar time:19:00 – 23:00

       木曜定休

【参照サイト】Blog-tea

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【opening reception】

05月19日(土)19:00〜、参加費:500円(ドリンク代別)

告知用DM


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