ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

コンピューター音楽の繊細で曖昧な感触

◉邸主の妄言 PREVIEW◉

コンピューター音楽の第一人者のひとりで、かつて音楽専門誌「ヴィレッジ・ボイス」誌が「現在のアメリカの最も優れた作曲家の1人」と評した現代音楽家・カール・ストーンによるソロ・ライブコンサート。

私がカール・ストーンと出会ったのは、今から20年ほど前で、「ロサンゼルス市ジャパン・フェスティバル1993」からの招待を受け、自分のパフォーマンス集団「銀幕遊學◉レプリカント」を引き連れて渡米した時だった。ロサンゼルスのインディペンデントなアートスペースで上演された私たちの舞台を、同氏が見に来てくれた。終演後、カール・ストーンから私たちの舞台に対する多大な賞賛をいただき、数日後、彼が運営するラジオ番組にも出演させてもらった。その際に同氏からプレゼントされたCDが、初期の名盤「Four Pieces」だった。

コンピューターやエレクトロニクスを使って即興で作曲と演奏を行う彼のスタイルは、現在でも若い作曲家やアーティストを刺激し続けて止まない。そもそも「カットアップ」や「サンプリング」という手法は、すでに外部に存在しているサウンドをデジタル技術によりインプット=記録することから始まるのだが、カール・ストーンは独自の手法でそれらの音をまったく新しいカタチでアウトプット=表現する。

複雑だけれど滞ることのないビート、ループによる微妙な音色の変化と音素材の加工など、これら彼の音楽の特長は、テクノ・サウンドのようなシンプルなループ・パターンから得られる身体感覚とはまったく別のグルーヴ感、濃密さを生み出す。「電子楽器による音楽は、単調さや無機性をストレートに表現すればいい」などとは誰も言わなくなった現在、やはりカール・ストーンの表現するサウンドには「コンピューター音楽の繊細で曖昧な感触」を発見することができるのではないだろうか。

(文責・佐藤香聲

◉カール・ストーン solo peformance

【日   時】2012年6月22日(金) 開場:19:30 開演:20:30

【料   金】1,500円(1ドリンクつき)

【問い合わせ】06-7492-7504(15:00 – 22:00)

【参照サイト】Stone’S toneS

カール・ストーン

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