ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

関西発!電子音楽の新しいムーブメント

◉邸主の妄言 PREVIEW◉

作曲家とダンサー、映像作家とのコラボレーション作品

過日(2012年7月7日)、北加賀屋クリエイティブ・ビレッジの新しいアート拠点「藝術中心◉カナリヤ条約」で、オルタナティブな電子音楽のコンサート「関西アクースマティック・アート・フェスティバル(KAAF)」が開催された。会場内には19台ものスピーカーを配置する「アクースモニウム」と呼ばれるシステムを用い、関西を拠点に活動する若手作曲家たちがそれぞれの作品を披露。電子音楽とはいえ、先月(2012年6月)にク・ビレ邸で行われた作曲家・カールストーンのコンサート同様、デジタル一辺倒ではなくアナログ感覚に基づくグルーブ感や微妙な音色の変化を伴う作品が多く、まさに次代の電子音楽を予感させる粒揃いの作品ばかりだった。

作曲自身がミキシング・コンソールで演奏

このコンサートでは、客席の周りをグルリとスピーカーが取り巻き、観客は音の渦の中にいるような音像空間を体験でき、加えてそれぞれの作曲家がダンサーや映像作家とコラボレーションする試みも行われた。ダンサーの身体が音をトレースしたり、物語化したり、あるいは映像が音のリズムやメロディーを視覚化するなど、作曲家が自らの作品を「見せる」こだわりが十分に感じ取られた。一方、KAAFの主宰のひとりである大塚勇樹は、会場内を暗転にし、音楽そのものを聴いてもらうことへのこだわりを示した。観客は何も見えない客席で、音楽を身体で、皮膚で感じ取ることに集中できる貴重な体験となった。

この「KAAF 2012」の最終イベントが、ク・ビレ邸で行われる。今回は電子音楽をめぐるトーク・イベントで、同ジャンルのブームを牽引してきた川崎弘二とアクースモニウムを日本に紹介したことで知られる檜垣智也が出席。今、最先端の電子音楽ムーブメントがどのような志向を目指し、どんな展開を見せようとしているのかを確かめる絶好の機会となることに間違いない。

(文責・佐藤香聲

◉関西アクースマティック・アート・フェスティバル(KAAF)

 「記録と表現/電子音楽とアーカイブ」
  〜川崎弘二と檜垣智也の電子音楽の聴き方

【日   時】2012年8月4日(土) 開場:15:30 開演:16:00

【料   金】2,000円(1ドリンクつき)

【問い合わせ】06-7492-7504(15:00 – 22:00)

【参照サイト】関西アクースマティック・アート・フェスティバル(KAAF)

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