ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

異能俳優・青山郁彦!ク・ビレ邸に再び見参

◉邸主の妄言 PREVIEW◉

大道芸の火吹き

ある時はチャンバラ剣士、ある時は小劇場の俳優、ある時は火を吹く大道芸人、ある時は女形。青山郁彦はそのくらい多芸多才である。そんな彼に出会ったのは2011年11月あたり。私たち、アート・プロジェクト集団「鞦韆舘」が運営する「ク・ビレ邸」とは別のもうひとつの拠点「藝術中心◉カナリヤ条約」のオープニングフェスで、私自身が主宰するパフォーマンス集団「銀幕遊學◉レプリカント」の上演作品を企画していた頃だった。当時、演劇とダンスの両方をこなせる男性パフォーマーを探していて、知人から青山郁彦のことを教えてもらったのだ。早速、サイトで検索してみると、幅広い表現フィールドで活動していることを知り、即座にメールで出演依頼を打診してみた。間もなく返信があったのだが、その内容に驚いた。「お忘れになったかも知れませんが、僕はお会いしたのを覚えてますし、公演の際にお手伝いもさせていただきました」とあったからだ。

1993年、「銀幕遊學◉レプリカント」は半年後に予定していたロサンゼルス公演に向けての意欲作を伊丹市のAIホールで上演した。関西小劇場界にあってはアバンギャルドな作風だったので、大いに話題を集めていた。当時、高校生だった青山氏はこの作品を観劇してくれ、演劇という表現に目覚めたそうだ。その後、私たちにコンタクトを取ってくれ、翌年の東京公演の舞台仕込みを手伝ってくれたのだった。もう20年の前のことだと言えばそれまでだが、もともと出演者やスタッフは入れ替わりが早く、数カ月しか在籍しないメンバーも多数いたので、すべての顔を覚えてもいられなかった。それでも20年ぶりに再会できた顔は初めてで、しかも「あの作品を見たときから、僕は演劇の世界で生きる決心をしました」と言ってもらったことは本望である。

女形舞踊@ク・ビレ邸

青山氏は高校卒業後、演劇関係の大学に進学するために上京し、そのまま関東一円で舞台俳優として携わっていたそうだ。いわゆる小劇場演劇にこだわらず忍者ショーや大道芸、大衆演劇など、何でも身に付けていったとのこと。その後、拠点を関西に戻すことに。そして冒頭に書いたように、私と再会したのだった。もちろん「藝術中心◉カナリヤ条約」のオープニングフェスの作品は、彼の出演もあって魅力的な出来映えだったのは言うまでもない。

水盤舞台@カナリヤ条約

青山郁彦氏の演技には妙味がある。それは関西小劇場の俳優にはない、客席を巻き込む空気感だ。彼の芝居の特長は熱血漢あふれるダイナミズムだが、その眼の奥は必ず客席をクールに凝視している。どの客がどのタイミングでのめり込んでくるか、あるいはあくびをするかを見抜いているかのようでもある。だから自分だけが熱くなって声を枯らしている関西小劇場の俳優とワケが違し、ケタも違う。もし客席で足を組み直そうもんなら、そこを目がけて青山郁彦の演劇が突き刺さることになるだろう。それはある種、エンターテインメントと取られるかも知れないが、決して演劇のタガが外れるのでもなく、場当たり的なウケ狙いでもない。いつも舞台に流れる空気感の密度を保ち、劇場空間を自分に巻き込もうとする演技の妙味である。

(文責・佐藤香聲

◉青山郁彦 時代劇バラエティー&女形舞踊ショー vol.3

【日   時】2012年9月23日(日)昼の部 開場:14:30頃 開演:15:00頃
                  夜の部 開場:19:00頃 開演:20:00頃

【料   金】昼の部:1,000円(1ドリンクつき)
       夜の部:1,500円(1ドリンクつき)
       ※「昼の部」と「夜の部」とでは、若干、上演内容が異なります。

【問い合わせ】06-7492-7504(15:00 – 22:00)

【参照サイト】イクブロ

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