ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

子供向けに書かれた?幻想奇譚な夢の童話

◉邸主の妄言 PREVIEW◉

劇団「IQ5000」(東京)の主演女優・久保田寛子の月例一人芝居。日本文学に潜む「耽美・幻想・異端」といったイメージを、彼女自身が一人芝居にアダプテーションする企画で、これまでの上演作品については、以下の記事を参考にされたい。

vol.5「夜叉ケ池」〜日本幻想文学の最高峰「夜叉ケ池」に挑戦!
vol.4「牡丹灯籠」〜夏は「怪談牡丹灯籠」日本文学を一人芝居で
vol.3「きりぎりす」〜如何ワシイ日本文学に端正な一人芝居で挑戦

「夜叉ケ池」(作/泉鏡花)

前回の「夜叉ケ池」(作/泉鏡花)では、原作にある男女の悲恋を綴るメロドラマ性をこよなく表現できたのに対して、閉じ込められていた龍神による怪奇な場面がやや物足りなかった。彼女の所属劇団の座長・腹筋善之介の一人芝居を思い出して、「腹筋ならこういうふうに演じるだろう」と想像するにつけ、彼女ならではの一人芝居への可能性が垣間見えたのはよかった。

今回、久保田寛子が挑戦するのは「夢野久作」で、圧倒的な代表作「ドグラ・マグラ」で知られる幻想小説作家にも関わらず、「童話」を一人芝居に取り上げた。童話だから子供向けに書かれたものだが、作者の特徴である「どこか奇妙でおどろおどろしい」雰囲気は健在だ。だからいわゆる「ためになるハナシ」だけではなく、人間の暗い部分を柔らかい筆致で表現している。久保田寛子の女優としての演技からすると、ぴったりな一人芝居になりそうだ。

(文責・佐藤香聲

◉久保田寛子 月イチ一人芝居 vol.6 「童話」(作/夢野久作)

【日   時】2012年10月13日(土)開場:19:00あたり 開演:20:00くらい

【料   金】1,500円(1ドリンクつき)

【問い合わせ】06-7492-7504(17:00 – 22:00)

【参照サイト】久保田寛子、雅の道へ

広告

カテゴリー