ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

還暦越えて今もなお アナーキーな異端児!

◉邸主の妄言 PREVIEW◉

ク・ビレ邸にあの!「三上寛(みかみかん)」がやってくる。
70年代、フォークブームを代表するシンガーの一人で、タブーな性言語を使ったり、日本の呪われた風習を題材にしたりと、センセーショナルな作風が話題を呼んだ。また詩人や俳優としての活動も多彩で、デビュー40年、還暦を超えた今なお、その創作意欲は衰えていない。折しもク・ビレ邸でのライブ当日、3月20日は三上氏の63回目のバースデー。多彩なゲスト・ミュージシャンと一緒に、「怨歌」三上寛の生誕を「呪って」いや「祝って」みよう!

映画「田園に死す」 中央のジャケット姿が三上氏

映画「田園に死す」(監督・寺山修司)
中央のジャケット姿が三上氏

私が初めて三上氏を知ったのは、前衛的な演劇人・寺山修司の映画「田園に死す」(1974年公開)だった。この映画は寺山修司の故郷・青森県津軽を舞台にしたもので、登場人物は主人公とその少年時代の自分自身、恐山の巫女、サーカス一座の団員、謎の郵便配達夫、兵隊バカなど、奇妙奇天烈、摩訶不思議なキャラクターばかり。そしてスクリーンには海辺でコントラバスを弾くタキシードの男、川の上流から流れてくるお雛様の五段飾り、柱時計を抱えた多数の中学生など、シュールレアリスム的なイメージあふれる映像美が斬新であった。この映画で、突然、ほぼ脈絡なく登場して、絶叫で唄ったり、セリフをがなりたてたりしていたのが三上寛だった。

もちろん中学時代、70年代初め、私は三上氏の名前だけは知っていた。当時、70年代フォークブームの最中だったので、キラ星の如く、さまざまなタイプのフォーク歌手が台頭していた。私は吉田拓郎や井上陽水といったメジャーなフォーク歌手をコピーしていて、やがて70年代半ば、高校生になると興味はロックへと移行していったが、友人の中にはずっとフォークが好きなものもいて、三上寛をはじめ遠藤賢司、あがた森魚、加川良、高石ともやなど、マニアックな歌手を崇拝していた。

三上寛

三上寛

2012年12月、ク・ビレ邸の関連施設であるアートスタジオ「藝術中心◉カナリヤ条約」で、フォーク歌手・あがた森魚のコンサートを開催したばかりで、次は三上寛が登場となると奇遇以上に何か切れない糸を連想してしまう。たしかにあがた氏や三上氏が活躍していた頃の北加賀屋は、造船業で隆盛を極めていた。「東洋のマンチェスター」と呼ばれるほどの繁栄で、二万人くらいの人たちがここで働いていたとのこと。仕事を終えた労働者が立ち寄る居酒屋や焼肉屋、一杯飲み屋も乱立していたそうで、きっとフォークソングがラジオから流れる夜も少なくなかったはずだ。

現在の北加賀屋はアートの力で街を再生するプロジェクト「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」が進んでいる。このプロセスであがた森魚や三上寛、しかも当人がここで唄ってくれるというのはとても興味深い。
また寺山修司の影響を受けて、詩を書き始めた同氏だが、ワークショップ形式の「詩の学校」も同時開催。三上氏が参加メンバーのレベルに合わせてテーマを出題し、 参加者は自由に創作。その後、同氏がアドバイスや添削するといったスタイルで、10人前後のクラスとなっているそうだ。

(文責・佐藤香聲

PART 1 「三上寛詩学校」

【日   時】2013年3月20日(水・祝)開場:11:30 開講:12:00〜

【受 講 料】3,500円(1ドリンク別途必要)

PART 2 「三上寛を祝い会」LIVE

【日   時】同 日 開場:15:00 開演:15:30〜

【料   金】2,500円(1ドリンク別途必要)

       ※PART 1 & 2 の通し料金は、5,000円(1ドリンク別途必要)

【問い合わせ】06-7492-7504(17:00 – 22:00)

【参照サイト】三上寛オフィシャルブログ・寛闊

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