ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

イタズラでも極めれば正義になるんじゃない

◉邸主の妄言 PREVIEW

「おどる怪物プリンセス」より

「おどる怪物プリンセス」より

初めてク・ビレ邸にわかつき氏がいらしたとき、ク・ビレ邸の空間を見てここでどんな事ができそうですか、と問いかけるといくつか提案をしてくれた。天井の梁にぶら下がってもいいですか。とか、2Fから飛び降りてもいいですか、など。ところがク・ビレ邸の出演者は強者揃いで、これまでに階段上から飛び降りたり、狭い空間、なおかつ床は固い打ちっぱなしという悪条件で何度もバク転をする役者さんもいれば、それこそ天井から布をぶら下げて、あのシルク・ド・ソレイユでおなじみの「ティシュー」というパフォーマンスをしたスロベニアのパフォーマーもいた。私の返答を聞いて少々冒険心をそがれたようだった彼が、打ち合わせを終え、考えてみますとク・ビレ邸を後にしたとき、いったい彼からどんな提案が出てくるのかと心待ちにしていた。そんな彼から「インプロ芝居をやります」との回答が出てきた。インプロ。インプロヴァイゼーション。インプロビゼーションの略。日本語で「即興」。少し拍子抜けした。

拍子抜けしたのには理由がある。演劇の練習方法で「エチュード」と呼ぶものがある。これは大多数の演劇部や演劇サークルでも一般的に取り入れられている練習方法で、場所や場面、人物の設定だけを決めて、台詞や動作は役者が作り出して行くというものだ。ただこれはあくまでも「練習」であり、観客の前でやるものではないというのが一般的な考えだ。しかし、エチュードではなく「インプロ芝居」とわかつき氏は言った。言葉が違えば意味はもちろん違う。今回は「インプロ芝居」と銘打ち、「即興」を観客に見せるクォリティに仕上げることに挑戦するそうだ。

「めぐるタイムトラベラー」より

「めぐるタイムトラベラー」より

わかつき氏主宰の演劇ユニット名は「少年ピカレスクロマン」という。ピカレスクとはスペイン語のピカロ(picaro)=悪漢、ならず者に由来し、登場人物は一般的に「悪」と言われる行為をなす内容の小説のジャンルである。社会批判や風刺の色も濃い。それに少年をつけることで、「子供の悪ふざけ」という意味合いになるとのことだ。「一般的に」考えたら良しとはされない「悪」かもしれない。しかしそれを理解した上であえて真剣に「即興」に取り組み、役者の勢いと楽しさを観客に届けることがおそらく少年ピカレスクロマンらしさなのだろう。

最後に、わかつき氏から今回の見所をひとこと。「私生活もインプロ芝居。偶然から生まれる瞬発力というものを楽しんでもらいたい。」わかつき氏が厳選した出演者陣の瞬発力から何が生まれるのか。観てのお楽しみだ。

(文責・桐子カヲル

◉少年ピカレスクロマン
 「たまにはハメをはずしたっていいじゃない公演」
 (作・演出:わかつきさくや)

【出   演】若月咲弥と柴崎祐子となんか呼ばれた愉快な人たち。

【日   時】2013年3月18日(月)開場:19:00  開演:20:00

【料   金】1,500円(1ドリンクつき)

【問い合わせ】06-7492-7504(17:00 – 22:00)

【参照サイト】少年ピカレスクロマンHP

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投稿日: 2013/03/16 投稿者: カテゴリー: 演 劇 タグ: , , , , ,

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