ク•ビレ邸の秘かな愉しみ

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(大阪市)の情報発信拠点「ク・ビレ邸」で開催されるイベントに関する極秘ニュース。決して他言は許されませんのでご注意あそばせ!

ク・ビレ邸をこよなく愛してくれている俳優

◉邸主の妄言 PREVIEW

青山郁彦と久保田寛子、2人の一人芝居が2日連続で観られる。私とこの二人の俳優についての出会いは既出の投稿記事を参照されたい。

青山郁彦

青山郁彦

▶青山郁彦
vol.5 年末、北加賀屋の至宝「青山郁彦」の見納め
vol.4 時代劇に女形新舞踊!青山郁彦の芸風を堪能
vol.3 異能俳優・青山郁彦!ク・ビレ邸に再び見参

久保田寛子

久保田寛子

▶久保田寛子
vol.9「人でなしの恋」
〜江戸川乱歩に再挑戦!日本文学の一人芝居化
vol.7「花物語」
〜大正浪漫と昭和懐古を着物に纏う一人芝居
vol.4「牡丹灯籠」
〜夏は「怪談牡丹灯籠」日本文学を一人芝居で
vol.3「きりぎりす」
〜如何ワシイ日本文学に端正な一人芝居で挑戦

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青山郁彦の女形舞踊

とにかくこの二人の俳優としての資質は特筆できる。
まず青山郁彦。小劇場演劇の俳優はもちろん大衆演劇、アクション、殺陣、大道芸と俳優としての舞台表現ならたいていのことをこなす。また一人芝居では台本と演出も自分でやってのける。現在、ク・ビレ邸では、「北加賀屋」を舞台にした三兄弟のハナシを創作し、一話ずつ上演してくれている。
彼の演技にはつねに客席の空気感を大切にする。それは大衆演劇の場で培われたものに違いない。「人目を気にする」のは俳優の性分であるが、彼のそれはケタが違う。「退屈にしてる観客がいないか」とか「前ノメリになって引き込まれているな」とかを舞台上からクールな視線で観察しているのである。
この姿勢はもちろん大切であるし、これができない俳優が実に関西には多いことか。しかしながら青山郁彦にとっては時に、足枷になっている。観客を引きつけたことを舞台上から実感できたら、もっとナルシシズムに徹してもいいかも知れない。

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久保田寛子の一人芝居

次に久保田寛子。ク・ビレ邸の雰囲気を気に入ってくれて以来、彼女の趣味である「大正ロマン」と「昭和レトロ」に包まれた一人芝居を、月に1本というハイ・ペースで上演してくれている(しかも東京から夜行バスで通ってくれているのだ)。作品群は寺山修司、江戸川乱歩、泉鏡花、太宰治、夢野久作、それに古典では源氏物語、道成寺。
華奢な彼女の演技は、ク・ビレ邸の雰囲気とも相まって十分に「耽美的」である。ひとつひとつの所作や身のこなしも端正だ。ややもすれば消え入りそうな視線、折れてしまいそうな指先、コトバがこぼれ落ちる口元、どれをとってもフォトジェニックだし、「幻想的」である。
しかし気になる点がひとつ。それは「異端的」な作品を上演しているのにも関わらず、時として、笑いをとろうとする姿勢。これは彼女の師匠である腹筋善之介の演技から得たものだろう。
もちろん客席の雰囲気を掴むことは重要である。しかし演じてる本人が「この作品、お客さんに伝わってだろうか」と考えるのは俳優の仕事ではなく、演出家の仕事である。もっと自分の演技を磨いて「私をもっと観て、ほら、キレイでしょ」くらいの強迫を舞台上から投げかけてほしいと思う。

青山郁彦と久保田寛子、この稀有な異能をもった俳優がこれから、どんな作品を魅せてくれるのか楽しみだが、近い将来、二つの才能をさらに開花させるべき作品を一緒に作ってみたいと思う。

(文責・佐藤香聲

◉久保田寛子 月イチ一人芝居 vol.11「八百屋お七」

【日   時】2013年6月1日(土) 開場:19:00あたり 開演:20:00くらい

【料   金】ビジター:1,500円 KCVメンバー:1,000円
       ※1ドリンクつき

【問い合わせ】06-7492-7504(15:00 – 22:00)

【参照サイト】久保田寛子、雅の道へ

◉青山郁彦 時代劇バラエティー&女形舞踊ショー vol.7

【日   時】2013年6月2日(日) 開場:18:00 開演:19:00〜、20:00〜

【料   金】ビジター:1,500円 KCVメンバー:1,000円
       ※1ドリンクつき

【問い合わせ】06-7492-7504(15:00 – 22:00)

【参照サイト】イクブロ

 

 

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